前章まで、まずは手順を覚えると述べた。手順を覚えた後は、原理原則などよりその技の本質を知る過程に入るのだが、手順のみで頭がいっぱいいっぱいになり、頭の情報処理が追いつけない可能性がある。

具体的に言うと、
「あれをこうして、つぎにこうして・・」と記憶をたどることで精いっぱいで、その技のポイントを理解するところまで、頭が回らないことが可能性があるということ。

であるならば、手順習得を効率化すればよい。

反復して、体に覚えこませる。

一番簡単なのは何回も何回も反復して、体に染み込ませることである。理屈を理解しながらやるのがベストだが、、理解しきれないところはまずは体を動かして覚えたほうがよい。

何回も何回も反復して、嫌というほど反復すると、手順はあまり考えなくてもできるようになる。
できるようになってから、「なぜここはこうするのか?」考えて、深掘りしていけば、その技の精度が増す。

例えば、はじめの10回は手順の自動化、次の10回はポイント確認や修正みたいな形で進めると、技の正確性が高まる。

パターン練習も有効

単発の技術がそこそこ上達した場合、他の技と連携させたパターン練習も有効である。
例えば、下からフラワースィープ→下から腕十字→三角のような形で、技同士のアクセスに慣れていくと一回で3つの技術の精度向上と、連絡変化技術なども習得できる。