手順も覚えたし、技の仕組みも理解できるようになっても、なかなか実践で勝つことは難しい。

しかしながら、スパーリングをしないと、「自分ができない部分はどこなのか?」「自分は実際どれくらいのレベルなのか?」分からない。なので、スパーリングに向けて準備するより、スパーリングしながら、実践的・段階的メニューを取り入れ、同時並行させことで比較的短時間で勝負できるようになると思う。

とりあえずはスパーリングを体験

スパーリングでは、怪我のリスク増大する。そこで、なるべく上級者と組んで、やられても安全なタイプとやるとよい。上手い人は変に力もいれないので、怪我することは少なく、且つ技の勉強にもなる。

一度体験してみると、自分ができないところはどこかのか?何を練習すればよいのか?などを考える材料が得られる。全体像をつかむことと、自分のスキルレベルを知ることは上達へ大きく寄与する。

そして、関節技や絞め技を仕掛けられたら、即座にタップしよう。意地で我慢する時点で既に負けである。

段階的メニューを取り入れる

スパーをするとうまくいかないところや自分の弱点が明確化する。そこを克服する方法として、段階手メニューを組むとよい。

例えば、練習相手とこんな練習をしてみる。

練習相手の抵抗負荷率0%(うちこみ)→同20%→同50%(ライトスパー程度)

抵抗負荷率とは、相手が全力で抵抗することを100%、無抵抗を0%としたときのパーセンテージであり、軽く抵抗してもらったり、少々ガチ目で抵抗してもらうなどいろいろ加減してもらってやる。

この練習法の特徴としては、打ち込みでは分からなかった自分の短所があらわになることである。「あ、ここが甘かったのか」とか「ここがひっかかる」という点を知ることができる。

スパーと並行して、このようなメニューを取り入れることはとても実践的である。