どんな技術が存在するのか?

ブラジリアン柔術には、多種多様な技術が存在します。ガード、パスガード、スィープ、関節技、絞め技、テイクダウン、バックテイク、セットアップ、ディフェンス・エスケープ方法などいれるとおそらく数百単位になるであろう技術が存在します。はじめて習う人、見る人は「ありすぎてわからない」となりがちです。人間が覚えられる記憶力には限界があるし、時間とともに忘れていきます。また頭で覚えてもそれが自分の身で使えるかというと、そうとは限りません。それらをすべて覚えるに時間と経験がいるし、覚える必要性があまりありません。まずは、どんな技術体系が存在するのか、各カテゴリーに分けて、知ることが重要。大筋を掴むことが先決です。

以下に柔術の技術をカテゴリーで分けて、どんな技術が存在するのか、以下に示してみる。

1.テイクダウン

お互い立っている状態で相手を倒す技です。柔術では2ポイントが取れるうえ、自分が上になって有利に試合を進めることが臨める。レスリングの技、柔道の技がそのまま使用することもできるため、レスリングや柔道出身者が得意としていることが多いです。代表的な技は、両足タックル、片足タックル、小内タックル、朽木倒、足払い、引込返、巴投、内股等。

2.ガード

相手が上になって、自分が下であおむけになっている状態で、相手に抑え込まれないように守っている状態です。主に脚を使って相手との距離をコントロールしたり、抑え込まれるのをガードします。よく「脚が効いている」という言葉が柔術ではよく聴きますが、これは脚を巧みに使い、相手に抑え込まれるのを防いでいることを指しています。

主な技術は、クローズドガード、片襟片袖ガード、デラヒーバ、ラッソーガード、シッティングガード、xガード、ハーフガード等。

相手が上で自分が下になって「ガード」になる場面

これはだいたい3パターン存在する。

①自ら下になる・・・三角絞めやオモプラッタという関節技が使えたり、相手をひっくり返したりバックを取り、いいポジションをポイントを取ることができる。

②テイクダウンされる/下からひっくり返される

③ガードに戻す…抑えこまれている状態から足を絡んだり、ガードに戻す。

3.スィープ

ガードの体勢から相手をひっくり返して、体勢を入れ替える行為のことで、上になって3秒キープすることでポイントが入ります。スィープ後に有利な体勢になることやポイントが加算されることから、あえて下になってこのスィープを狙う人が半数くらいいます。

代表的な技…シザースィープ、ヒップスロー、もぐりスィープ、ラッソーガードからのスィープ等

4.関節技/絞め技

関節技は、相手の手首(白帯禁止)、ひじ、肩関節、足首、アキレス腱、膝、股関節をきめる技である。足関節は紫帯以下は禁止です。白帯使っていい足関節はアキレス腱固め。ただし、柔術では外掛け(足関節を仕掛ける際によくみられる行為)というやり方が禁止なので注意です。

他にもバック含むポジションキープいろいろありますが、まずはこれらの技術体系を頭の片隅に入れておくと、頭が整理された状態で技が覚えられると思います。