柔術を挫折する人の大半は、覚えきれない、使いきれない、結果が伸びないことだと思います。
覚えて、それが使いこなせて、結果が出れば、きっともっと楽しむことができます。しかし、そこまで行きつけない方がい少なくありません。
当会では、シンプルに次の3段階をお勧めしています。
第1段階:形だけ記憶にいれて全体像を把握(器)
第2段階:ポイントを抑える(器にいれる対象)
第3段階:上記二つを繰り返して、習熟させる(器に「ポイント」を注ぎ込む)
通常の指導者は、形と同時にポイントを教えます。ついていけない人はわからないまま進行していきます。そこで、御茶ノ水柔術では、はじめは形を記憶に入れておけるよう全体像を説明します。ポイントはわからないけど、手順を覚えて、一通りできるようにする。これを器を作っているような感じにとらえるといいかと思います。
それから、ポイントをしっかり覚えるようにします。「なぜこの技がかかるのか、頭で理解を心がけます。」。上記の器にポイントを注ぎ込んで、技そのものの習熟に励みます。
しかし、人間の理解力や記憶には限りがあるため、経験者か天才でない限り、一回では習熟は難しいと思います。なので、繰り返しながら、徐々に習熟しています。